前立腺肥大症
前立腺の移行領域の過形成(肥大)により尿道が圧迫され、排出障害(尿が出にくい)、蓄尿障害(頻尿、尿意切迫感)をきたす良性疾患です。
治療には、薬物療法、手術療法があります。
- 薬物療法
α1遮断薬(尿道・前立腺を弛緩)
5α還元酵素阻害薬(前立腺を縮小)
PDE5阻害薬
β3受容体作動薬/抗コリン薬
*症状にあわせて、組み合わせて内服
- 手術療法
前立腺レーザー手術(HoLEP、CVP、PVPなど)
経尿道的前立腺切除術
低侵襲治療(UroLift, Rezium)
過活動膀胱
膀胱が過敏で、尿が貯められなくなる疾患です。
尿意切迫感(がまんしづらい)、頻尿、夜間頻尿、切迫性尿失禁(漏れてしまう)などの症状がでます。
原因は、神経性(脳梗塞・パーキンソン病など)、非神経因性(加齢、前立腺肥大、骨盤底筋の弱化、糖尿病など)があります。
診断は、OABSS(過活動膀胱症状スコア)、超音波検査などで行います。
治療は、
- 行動療法:生活指導、膀胱訓練、骨盤底筋訓練など
- 薬物療法:β3受容体作動薬、抗コリン剤など
- 神経変調療法:電気刺激法(干渉低周波、仙骨神経刺激法)
等があります
過活動膀胱症状スコア(OABSS)
この1週間のあなたの状態に最も近いものを、質問ごとに一つだけ選んでください
神経因性膀胱
脳、脊髄の疾患により、膀胱機能が低下し排尿がスムーズに出来なくなった状態です。
頻尿、尿勢低下、尿意の低下・喪失など、症状はさまざまです。
原因は、加齢、脳血管障害、パーキンソン病、脊柱管狭窄症、脊髄損傷、骨盤内手術(大腸癌、子宮がん)などがあります。
治療は、以下のようなものがあります。
- 蓄尿障害がある場合:β3作動薬、抗コリン剤など尿を膀胱に貯めやすくする薬を使用
- 排尿障害がある場合:尿道抵抗を減らすα1遮断薬、膀胱収縮力を強めるコリン作動薬を使用。
- 薬物療法で対応が困難な場合は、自己導尿、尿道カテーテルを使用。
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群
膀胱に関する慢性の骨盤部の疼痛、圧迫感または不快感があり、尿意亢進や頻尿などの下部尿路症状を伴い、混同しうる疾患がない状態と定義されています。
- ハンナ病変のある
ハンナ型間質性膀胱炎
- 非ハンナ型間質性膀胱炎
(膀胱痛症候群)
に分類されます。
主な症状は、尿がたまると膀胱痛い(排尿すると軽くなる)、頻尿、強い尿意、性交時痛(女性)などです、
診断は、問診、尿検査、尿細胞診、超音波検査、膀胱鏡、診断兼ねた麻酔下膀胱水圧拡張術で行います。
治療は
カフェイン、アルコール、香辛料、柑橘類などを控える
鎮痛剤、抗アレルギー薬、抗うつ剤
DMSO(ジメチルスルホキシド)膀胱内注入療法